【美容と健康】罪悪感の少ないスイーツ。北海道の新しい産品を、至福の味わいとともに
北海道産さつまいも、始動!
北海道で「おいも」といえば、そう、じゃがいも。一方、道外で真っ先にイメージされるのは「さつまいも」なのだそうです。じゃがいもはナス科、さつまいもはヒルガオ科と種類も異なりますが、中南米が原産のさつまいもは、北海道ではそもそも、あまり作られてこなかったことも、その理由といえそうです。ところが近年、北海道でも〝おいしい〟さつまいもが栽培されるようになってきています。

農林水産省の作物統計調査によると、令和6年度のさつまいも(かんしょ)の収穫量は71万7,000トン。地域別では鹿児島県21万8,300トン、茨城県19万9,200トン、千葉県8万3,000トンで、この3大産地だけで全体の7割を生産しています。それからみれば、ごくわずかですが、同年度、北海道でも1,900トンあまりの生産量がありました。2年前の約620トンと比べて3倍、前年の約1,300トンの1.5倍と大幅に増加しています。

ねっとりとした焼き芋に
気候変動の影響もあり、北海道でもさつまいも栽培が容易になった、ということも生産量が増えている背景のようですが、同じ品種を育てても、本州のさつまいもに比べて水分量が多く、昼夜の寒暖の差によって甘みも強くなるというのが、北海道さつまいもの特徴。たとえば、大ブームとなった焼き芋にしても、道産さつまいもはホクホクではなく、多くの人が好むねっとりとした食感になるのだそうです。

血糖値の上昇が緩やかで、太りにくい
罪悪感の少ないスイーツ。さつまいもは、こんなふうに呼ばれることがあります。根菜類のなかでは糖質、カロリーともに高いさつまいもですが、食品が血糖値を上昇させる速度を数値化したGI値(グリセミック・インデックス)が低く、緩やかに血糖値が上昇するため太りにくいとされています。また、腸内の老廃物の排出を促す不溶性食物繊維、便を柔らかくする水溶性食物繊維が含まれ、腸内環境を整える働きが知られています。

NASAも研究中!?の準完全食
さらに、抗酸化作用が認められているビタミンCやベータカロテンの効果により、免疫力を高めて病気などから身体を守るとともに、美肌効果も期待できます。カリウム、鉄、カルシウムなどのミネラルも豊富で、甘さを堪能しながら、健康にもプラスになる要素がたくさん。〝準完全食〟としてNASA(米国航空宇宙局)では宇宙での栽培を研究するなど、その優秀さはお墨付きといえそうです。

実はあった、焼酎原料のさつまいも生産
全国的には後発の、北海道のさつまいもですが、一部では20年以上、栽培が行われてきました。品種は、黄金千貫(こがねせんがん)。焼き芋にすると、昔懐かしいホクホクした食感になるさつまいもで、本場の鹿児島県では焼酎の原料として使われています。折からの焼酎ブーム(乙類)のなか、札幌の酒造会社が北海道産のさつまいもによる、本格焼酎づくりに着手したことが始まりでした。

そのための、さつまいもづくりが始まったのが2003年。メークインの発祥地、道南の厚沢部町で栽培がスタートし、翌年、「本格焼酎」が発売されます。北海道内でさつまいも生産が急増してきたのは、ここ5、6年のこと。これに対して、厚沢部町では20年以上の栽培実績があり、ノウハウの蓄積と、それによる安定した品質のさつまいもの生産・供給が行われています。道内におけるさつまいも生産を牽引する地域です。

歴史ある厚沢部町のべにはるかを使用
北海道産のなかでも、長い実績のある、この厚沢部町の契約農家が生産するさつまいものみを使用して商品化されたのが、「北海道厚沢部産紅はるか使用 完熟干し芋」です。食用として北海道内で生産されているさつまいもは、ベニアズマ、シルクスイート、べにはるかの3種類。このうち、もっとも甘みが強く、しっとりした食感に仕上がるべにはるかだけを使っています。製造している四季舎は、道内の農水産品の販売からスタートし、スイートポテトづくりに取り組んだことをきっかけに、さつまいもを使った和菓子・洋菓子などを製造するメーカーとして30年以上の実績をもつ企業です。


蒸しと乾燥で生み出す甘み
べにはるかは、2010年に農林水産省の品種登録をうけた、まだ新しいさつまいもですが、病害虫に強く収量が多いことに加え、糖度が高く、食味も良いことから、全国の産地でも主流になりつつある品種。そのなかでも、品質の確かな限定されたべにはるかを使い、干し芋のできを左右するという〝蒸し〟にこだわり、天日干しに倣った温度管理で乾燥を行うことにより、しっかりと甘みを引き出しています。自然の知恵と、水分計などを駆使したデータに基づいて製造している「北海道厚沢部産紅はるか使用 完熟干し芋」。しっとりして柔らかな食感と独特の甘みをぜひ、お愉しみください。〝干し芋〟のイメージがきっと、変わるでしょう。

